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日経平均大幅高の流れから欧米株価が強含みユーロドルは年初来高値を更新

▶欧米株上昇で全般ドル売り

日経平均が700円以上大幅上昇となり、1990年8月以来となる高値を付けた流れから、欧州株は寄り付きから強含み、独株指数(DAX)が年初来高値を更新。ユーロドルは前日高値@1.22501ドルを上抜け、ポンドドルは高値となる1.3522ドルまで上昇しました。全般ドル売りとなるなか、ドル円は103.60円付近まで安値を更新しました。

その後欧米株価が上げ幅を縮めたことから、ユーロドルは1.2230ドル台、ポンドドルは上昇の起点となった1.3470ドル付近まで反落しましたが、ドルの買い戻しは続かずもみ合いに転じ、ユーロドルは1.2250ドル付近、ポンドドルは1.35ドルちょうど近辺でNY時間を迎えました。ドル円は戻りが鈍く103.70円台さえ回復できず、103.60円台での小動きとなりました。

▶米株史上最高値更新後反落でユーロ買い一服

NY勢参入後、ユーロドルはじり高となり高値を1.2260ドル台まで拡大。一方ポンドドルは1.35ドルちょうどを挟んでのもみ合いが続きました。ドル円はクロス円の買いに103.75円近辺まで値を戻しました。

米株価主要3指数は寄り付き直後に揃って史上最高値を更新。ユーロドルは2018年4月以来となる1.22748ドルまで上昇し、ドル円は欧州安値を下抜けると売りが加速し103.50円に迫りました。

しかし、利食い売りに米株が失速するとユーロドルも反落、1時過ぎには1.2230ドル台まで値を戻しました。ユーロドルの下落にもドル円の上値は重く、ブレイクポイントとなった103.60円台がレジスタンスとなり、1時半過ぎには103.465円まで安値を更新しました。

2時過ぎになり、マコーネル共和党上院総務が米下院で可決された直接給付金増額案についての上院での採決を阻止したことから米株が弱含むと、反発基調にあったユーロドルは再び売られ、3時過ぎには1.22365ドルの安値を付けました。1.35ドル台に乗せていたポンドドルも1.3480ドル台へと反落、ドル円は103.50円台まで値を戻しました。

その後引けにかけてはもみ合いとなり、ドル円は103.50円台で引け前日から反落。ユーロドルは1.2250ドル付近で引け3日続伸。ポンドドルは1.35ドルちょうど付近で引けを迎えました。

また、EU各国は先週合意した通商協定を正式に承認。英議会は本日採決を行う予定となっています。


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