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米長期金利次第

ドル全般的に軟調地合いのなか、注目の米国債入札の3年と10年で3年物は無難に入札されたものの、10年国債が冴えない状況であったためドルは下げ一服となった。ドル円はアジア市場では香港から持ち込まれたドル売りにじり安となり、欧州勢参入後も上値は重く展開された。例のアルケゴス関連の損切りと言われている。
米長期金利は10年国債の入札応札率が2.36%と前回を下回ったのを受けて1.6835%まで上昇した。引け前に買い戻しも出て結局1.6690%台に低下し、1.66%で引けた。

パウエル議長が日曜日のTV番組に出演し、「新型コロナワクチンの普及と財政・金融政策を背景に、米国経済回復への楽観的な見方を示したが、労働市場が完全回復するまでFRBは利上げを年内の可能性はない」と強調した。
ドル円は一時109.25円まで下げたが、10年米国債入札が冴えない状況であったためやや持ち直したものの、上値は重い。
ドル円はSELL ON RALLY….

テクニカル的にドル円の下値の目途は4月8日安値109.00円とし、上値は一目均衡表の基準線109.65円を意識し、株価と米長期金利を睨む展開


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