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ドル円米系短期勢の調整売りで110円割れ

週明けのNY市場は米系短期勢の調整の動きだけで、先週末の堅調な3月雇用統計を受けて米長期金利は1.74%台前半に上昇したものの、イエレン財務長官が、追加の経済対策がインフレ圧力を高めることに懐疑的な見方を示したことで米債売りは渋くなった。一時1.7020%まで低下し、ドル円もSTOP LOSS売りに押されて110.96円まで下落後は、買い戻しで110.20円付近に戻すも上値は重い。当面米長期金利 ON STAGEのなか、銀行は初期とあって米国債買いに出動しており、上値はやや落ち着いた動き。

さて、本日からイースター休暇明けでロンドン・欧州勢が復帰するが、香港市場だけは振り替え休暇で休場。
NYK市場終了後は時間外でCSがアルケゴスの残骸の売りに出た模様で、CMEダウ先物は急落した。一旦売りも収まったが、まだ不透明感が残る。

本日アジア時間は
10:45 3月Caixin中国サービス部門購買担当者景気指数(PMI、予想:52.1)
13:30 豪準備銀行(RBA)政策金利発表(予想:0.10%で据え置き)
直近の経済指標は冴えなく、豪州小売売上高が3カ月連続で予想を下回ったり、雇用統計・消費者物価指数は低迷。

テクニカル的にドル円の下値の目途は一目均衡表転換線109.83円とし、上値は4月1日高値110.55円を意識し、株価・米長期金利を睨む展開


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