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株価の上昇にドル売りが先行

昨日の海外市場では、株価の上昇にドル売りが先行、ユーロドルは2018年4月以来の水準となる1.23ドル台半ばまで高値を更新しました。オセアニア通貨も買われ豪ドルは0.78ドル台、NZドルは0.73ドル台に乗せました。しかし、注目の米ジョージア州での上院決選投票で民主党が2議席とも獲得すると米長期金利が大幅上昇、ドルは買い戻されユーロドルは1.22ドル台半ばまで反落、ドル円は103円台半ばまで反発しました。その後、共和党支持者によるデモ激化を受けてドル買いは勢いを失い、ユーロドルは高値付近まで切り返し、ドル円は103円ちょうど付近まで上昇幅を縮め引けを迎えました。

▶欧米株価堅調でクロス円高、ユーロドルは高値更新

米ジョージア州での上院決選投票で民主党が1議席を獲得したことから、米10年債利回りは昨年3月以来となる1%台に乗せ上昇、ダウ先物がプラス圏に値を戻し上げ幅を広げるなかドル売りが強まり、ユーロドルは東京高値1.2325ドル付近を上抜けて1.2340ドル台、ポンドドルは1.3660ドル付近まで上昇しました。

ユーロドルは欧州の12月サービス業PMIが予想を下回る結果となり一旦上げ渋りましたが1.2320ドルを底に切り返し1.2350ドルに迫り、ポンドドルは1.36ドル台を維持すると19時半過ぎには1.3670ドルまで上昇しこの日の高値を付けるなどドル弱含みのなかNY時間を迎えました。

12月サービス業PMI確報値
17:50 フランス 49.1、予想 49.2
17:55 ドイツ  47.0、予想 47.7
18;00 ユーロ圏 46.4、予想 47.3
18:30 英国   49.4、予想 49.9

ドル円も弱含んだものの株高に伴いクロス円が買われたことから102.60円台で下げ止まり102.80円付近でのもみ合いのままNY時間を迎えました。

▶民主党2議席獲得で米長期金利上昇でドル買い戻し

NY参入直後、ユーロドルは1.23489ドルまで高値を更新した一方で、ユーロポンドの買いにポンドドルは反落、1.36ドルちょうど付近まで値を戻しました。

22時発表の12月独CPIが前月比・前年比ともに予想を下振れ、米12月ADP雇用者数が増加予想に対し減少する結果となりダウ先物が再びマイナス圏に沈むとユーロドルは失速、1.23ドルを割り込み、ポンドドルは1.35398ドルまで下げ幅を拡大しこの日の安値を付けました。

米株が寄り付き直後からじり高となったことから一旦持ち直したユーロドルでしたが、残り1議席も民主党が獲得する見込みが強まったことから再上昇した米10年債利回りが1.05%台まで上昇幅を広げるとドルの買戻しが強まり、ドル円は103.443円まで上昇、ユーロドルは1.2266ドルまで下落しました。

▶米議事堂でのデモ激化でドル失速

ところが、米上下両院合同本会議が開かれている米議会議事堂にデモ隊が乱入、州兵が動員される事態となり、堅調に推移していた米株が失速するとドルは売られ、ユーロドルは1.2340ドル付近まで値を戻し、ドル円は103円前後まで上げ幅を縮めました。

ユーロドルは1,2325ドル付近で引け3日続伸、ドル円は103.05円付近で引け3日ぶりに反発。ポンドドルは1.3625ドル近辺まで戻したのち1.3610ドル付近でのクローズとなりました。


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