*

冴えない経済指標で米長期金利低下

日本のGWがあろうとなかろうと既に動きの鈍い東京市場は相変わらず米系短期勢AIを含めての動きに終始している。また市場の主戦場はNYであり、ほかは脇役の範囲からに抜け出せない。昨日アジア市場ではイエレン財務長官が大規模な追加財政支出は「|インフレや金利が上昇する可能性がある」「との発言が影響しドル円は109.48円まで上昇後は実需勢のリーブオーダーや米系利食い売りで上値を抑制された。

NY早朝に発表された4月ADP民間雇用数が74.2万人と予想85万人を下回り、午前10時発表の4月ISMサービスPMIも64.7と改善予想63.1に対して下回ったことなどを背景に、109.35円付近から一旦109.15まで下げた。
米長期金利はISM製造業と非製業も予想し下回ったのを背景に10年国債利回りが下がり、NY午後4時には1.5780%台まで低下した。
冴えない経済指標発表後、FRBのエバンスシカゴ連銀総裁、ボウマン連銀理事、ローゼングレンボストン連銀総裁、メスタークリーブランド連銀総裁など複数のメンバーが一様にインフレ一過性との見方を示し、朝方一昨日発言したイエレン財務長官が金利上昇を予測するもので推奨するものではないと説明を追加したことなどを背景に米10年国債は買い戻されている。
本日は米長期金利の軟調地合いを受け、また明日の4月米雇用統計を控えて上値は重く動きづらい状況トなろう。

テクニカル的にドル円の下値の目途は節目の109円を割れると4月30日安値108.71円とし、上値は昨日高値109.48円を意識し、株価と米長期金利を睨む展開


 - ドル円