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今週の相場予想 2022/6/06~

先週末の海外市場では、米5月雇用統計後に米10年債利回りが上昇、ドル円は131円ちょうど手前まで急騰しました。一方ユーロドルは米金利上昇につれ独10年債利回りが2014年7月以来となる水準までつれ高となったことから1.07ドル台を維持したまま取引を終えました。

▶ダウ先物軟調で全般ドル買い優勢

欧州時間はエリザベス女王即位70周年の祝日でロンドン市場が休場、NY時間には米5月雇用統計発表を控えるなか、ドルが堅調に推移。ユーロドルは独10年債利回りが上昇する動きに1.0760ドル台まで上昇したものの、ダウ先物がじり安となると売りが優勢となり1.0730ドル台へ下落しました。

ドル円は129.80円近辺を底にじり高で始まると130.20円付近まで上昇、前日高値@130.239円に迫り高値圏でNY時間を迎えました。

ユーロ圏の5月サービス業PMIはスペインを除き低調で、ユーロ圏4月小売売上高は前月比・前年比ともに予想を下振れユーロドルの上値を重くしました。

▶米雇用統計受け米金利上昇、円独歩安

21時半発表の米5月雇用統計は、失業率と平均時給が前月比横ばいとなった一方、非農業部門雇用者数が39.0万人増と予想31.8万人を上回ると米10年債利回りは上昇、全般ドル買いが強まりドル円は130.65円付近まで急騰しました。軟調に推移していたユーロドルは1.07045ドルまで安値を更新。しかし、独10年債利回りが2014年7月以来の水準となる1.28%台へ上昇したことからユーロドルはすぐに反発し、一時1.0750ドル台を回復しました。

米10年債利回りは2.98%台半ばで上昇一服、米5月サービス業PMIとISM非製造業景況指数がともに弱い結果となると米株の下落に伴い2.92%台半ばへと低下しましたが、ドルの押し目は限定的で、米10年債利回りがNY昼にかけて再び上昇するとドル円は130.98円まで高値を更新、ユーロドルは1.0710ドル付近まで値を戻しました。

高止まりする金利を嫌気し引けにかけて米株が軟調に推移するなか、ドル円は130円台後半で横ばいのまま130.80円台でクローズ。ユーロドルは1.0720ドル近辺で取引を終えました。

株価の下落にもかかわらずクロス円は堅調さを維持し、ユーロ円は2015年6月以来の水準となる140.37円まで上昇し年初来高値を更新。カナダ円は続伸し一時2014円12月以来の104円台に乗せました。

▶その他

メスター・クリーブランド連銀総裁はNY午後、今後2会合での50bpの利上げと、9月会合ではインフレの低下が見られなければ50bpの利上げを支持すると述べましたが、マーケットへの影響はありませんでした。

今週の主な予定です。

■6日(月)

10:45  中国・5月Caixinサービス業PMI

○NZ、ドイツ、フランス、スイス休場

■7日(火)

13:30  RBA(豪中銀)政策金利発表
15:00  独・4月製造業受注
17:30  英・5月サービス業PMI(確報値)
21:30  米・4月貿易収支
21:30  加・4月貿易収支
23:00  加・5月Ivey購買部協会指数

02:00  米3年債入札

■8日(水)

08:50  日・第1四半期GDP(確報値)
     /4月経常収支/貿易収支
14:45  スイス・5月失業率
15:00  独・4月鉱工業生産
17:30  英・5月建設業PMI
18:00  ユーロ圏・第1四半期GDP(確報値)
時間未定 ポーランド国立銀行 政策金利発表

02:00  米10年債入札

■9日(木)

時間未定 中国・5月貿易収支
20:00  メキシコ・5月消費者物価指数
20:45  ECB(欧州中銀)政策金利発表
21:30 ★ラガルド・ECB総裁 定例会見
21:30  米・新規失業保険申請件数

00:00 ★マックレム・BOC総裁 会見 
02:00  米30年債入札

■10日(金)

10:30  中国・5月生産者物価指数/消費者物価指数
16:00  独・4月経常収支
16:00  トルコ・4月失業率
17:00 ★ホルツマン・オーストリア中銀総裁 会見
20:00  メキシコ・4月鉱工業生産
21:30  米・5月消費者物価指数
21:30  加・5月失業率
23:00  米・6月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)


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