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今週の視点

GWであるが、殆どの大手企業は今週はドル円のリーブオーダー

結局ワクチン普及次第での経済回復の速度と実体経済の指標結果で根底にあるテーパリング前倒し期待による米長期金利と動向を睨む展開となっている。

先週末も4月ミシガン信頼感指数確定値も昨年3月以来の最高水準、またさらに4月シカゴPMIも1983年12月以来の高水準72.1(予想65.3)を背景にドル円も上昇した。

一方欧州圏の1-3月期経済がマイナス成長を受けてユーロドル売り優勢
となった。英国ポンドは一時1.3913ドルまで上昇したものの、今週の6日の英中銀政策金利でテーパリング期待が高まり1.3803ドルまで低下して1.38ドル付近で持ち合い。

さて今週の焦点は週末7日の米雇用統計なのであるが、脇役の中銀の政策金利(0.1%)発表が豪州準備銀行(4日東京時間13:30)と英国中銀(6日東京時間午後20時)そしてご乱心エルドアン禍のトルコ中銀政策金利は東京時間6日午後20:00。

市場が注目しているのが5月6日英国中銀金融政策決定会合で金融緩和縮小などのタイミングについて協議されるのでは、またテーパリングについてもと期待感がたかまっている。

既にカナダ中銀が思い切ってテーパリングを開始したこともあり・・・とりあえず。。。注目したい。

ECBとFRBは。。。ラガルド総裁・パウエル議長ともに「前倒しの金融緩和縮小は時期尚早」と発言しており、市場があまりにも前のめりになっているのに釘を刺している。この辺の市場との対話を上手にできるか???

中道派の2021年投票権なしのカプラン(ダラス連銀総裁)は国債購入の修正を巡る協議をすることは適切」との発言も債券市場に心理的に米国債売り優勢への動きもあった。

*本日はパウエル議長が日本時間4日午前3時に講演が予定されており発言に注目したい。

●米重要経済指標
米4月ISM製造業景況指数(3日23:00発表)、
米3月貿易収支(4日21:30発表)、
米4月ADP雇用報告(5日21:15発表)、
米4月ISM非製造業景況指数(5日23:00発表)、
米新規失業保険申請件数(6日21:30発表)、
米4月雇用統計(7日21:30発表)が予定。
特にADP雇用報告の数字が強いか・・・・

今週はテクニカル的にドル円の下値は一目均衡表転換線108.41円を割りこむと節目の108円とし、上値は4月13日高値109.75円や110円を超えると4月6日高値110.55円を視野に 、株価・米長期金利を睨む展開


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