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全般的にドル買い

昨日の海外市場では、先週末からの株安・ドル高の流れが継続し、ユーロドルは1.20ドル台半ば、ポンドドルは1.35ドル台前半まで下げ幅を拡大した一方、ドル円は103円台後半で小動きとなりました。

▶株安でドル買い先行

先週末の米追加経済政策発表による材料出尽くし感や、コロナワクチン供給遅延の報道に株価が弱含む流れが続くなか、欧州序盤からダウ先物がじり安となると、ポンドドルは1.3575ドル付近を頭に17時前には1.3532ドルまで下落、この日の安値を付けました。

一方ユーロドルはユーロポンドの買いに買いが先行、1.2087ドル付近まで上昇しましたが上値は重く、ユーロポンドの反落につれ一転弱含むと、早朝安値を下抜け1.2050ドル台まで下げ幅を広げました。

ドル円は、全般的にドル買いが強まるなか、103.70円付近からじり高となるもクロス円の売りに上値を抑えられ、上昇は103.84円付近に止まりました。

その後、ダウ先物が19時前に底打ちし、20時過ぎにはプラス圏へ持ち直すと、ポンドドルは1.3555ドル付近、ユーロドルは1.2075ドル付近まで値を戻しましたが、ダウ先物が再びマイナス圏に沈むと買い戻し一服となりました。

▶米国市場休場のなか欧州通貨下げ幅縮小 

ダウ先物が上げ渋りを見せるとともにユーロ円がじり安となり、22時過ぎには昨年12月1日以来の水準となる125.093円まで下落、ユーロドルは1.20538ドルまで安値を更新しました。

一方ポンドドルは1.3530ドル付近で下げ止まると、ユーロポンドの売りにつれじり高に転じ、キング牧師生誕記念日のため米国市場が休場で取引が細るなか、5時前には1.3580ドル台まで下げ幅を縮めました。

ユーロドルも安値から値を戻したものの反発力は弱く1.2080ドル台で上げ渋り小幅続落。ドル円は欧州通貨の反発につれ1時半過ぎに103.638円まで安値を更新したのち、103.69円付近で引けを迎えました。

また、バイデン次期大統領がカナダからメキシコ湾へのパイプライン建設の認可を取り消す計画であるとの報道を受けカナダドルが弱含み、カナダ円は81円台半ばから前半へと下落しました。

本日は日本時間午前0時から始まる公聴会でのイエレン次期財務長官の発言に注目が集まっています。

本日の主なイベントは以下の通りです。

16:00  独・12月消費者物価指数(確報値)
18:00  ユーロ圏・11月経常収支
19:00  独・1月ZEW景況感調査
19:00  ユーロ圏・1月ZEW景況感指数

03:00  ホールデン・BOEチーフエコノミスト イベント参加
06:00  米・11月対米証券投資収支


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