*

ドル円104円台半ばまで上昇し今年の最高値

昨日の海外市場では、前日から上値が重かった株価がNY時間に入り大幅反発したことからドル売り・円売りが強まり、ドル円は104円台半ばまで上昇し今年の最高値を更新しました。

▶欧米株下げ渋りでドル買い一服 

欧州時間になっても上げ渋りを見せるダウ先物の動きにドル買いが先行、16時半過ぎにはドル円は104.37円付近まで上昇し東京高値を僅かに更新、ユーロドルは1.20811ドルまで下落しこの日の安値を付けました。レーン・フィンランド中銀総裁が「ECBはユーロドルの動向を注視している」と述べたこともユーロの上値を重くしました。一方ポンドドルは、ユーロドルがダウ先物の持ち直しとともに反発するなか、ユーロポンドの買い戻しに一段安となり1.36311ドルの安値を付けました。

19時発表のユーロ圏1月経済信頼感指数が91.5と予想89.5を上回ったこともあり、ダウ先物が下げ止まり、安く寄り付いた欧州株も下げ幅を縮小するとユーロドルは1.2110ドル台まで値を戻し1.21ドルちょうどを挟んでのもみ合いに。ポンドドルは1.3675ドル付近まで反発後1.36ドル半ばで、ドル円は104.30円近辺でNY時間を迎えました。

また、アーバル・トルコ中銀総裁が金融引き締めスタンスの断固たる継続を表明したことから、トルコ円は14円台前半をじり高に推移しました。

▶米株急騰で一転ドル売り・円売り

NY参入後しばらくプラス圏を回復していたダウ先物が上げ渋ったことからユーロドルは1.2080ドル台へと弱含みましたが、独1月CPIの予想上振れに下げ止まるなか、22時半発表の米経済指標は、第4四半期GDP、個人消費は予想を下振れた一方、コアPCEは予想を上回り、新規失業保険申請件数は予想を下回るなど区々な結果に。このタイミングでダウ先物は急速に反発、乱高下するゲームストップ株などの取引が規制されたことが好感されたためとの見方もありました。ドルは一転売りが強まり、ユーロドルは高値となる1.21417ドル、ポンドドルは1.3690ドル台まで急騰したほか、104.461円まで年初来高値を更新していたドル円は104.25円付近まで押し戻されました。

ダウ先物が大幅に上昇するなか米株は高く寄り付くとNY昼過ぎまで上値を拡大、ダウ平均は一時600ドル以上上昇しました。ポンドドルは5時前に1.37449ドルまで高値を更新した一方で、ユーロドルの上値は重く1.2120ドルから1.2140ドルでのもみ合いののち1.2120ドル付近でクローズ。ドル円は104.18円付近まで下押し後104.20円台で引けを迎えました。

本日の主なイベント

08:30  日・12月完全失業率/1月東京消費者物価指数
08:50  日・12月鉱工業生産(速報値)
16:00  独・第3四半期GDP(速報値)
16:00  トルコ・12月貿易収支
17:00  スイス・1月KOF景気先行指数
17:55  独・1月失業率
21:00  メキシコ・第4四半期GDP(速報値)
22:30  米・12月個人所得/個人支出/PCEコア・デフレータ
22:30  加・11月GDP
23:45  米・1月シカゴ購買部協会景気指数

00:00  米・12月中古住宅販売保留指数
     /1月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
03:00  カプラン・ダラス連銀総裁 講演


 - ドル円