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今週の視点

先々週のネガティブサプライズの米4月雇用統計を受けてドル円は一時108.34円(5/7日)を付けたが、米経済指標のCPIが予想外に上昇したことを背景にテーパリング前倒しの憶測で長期金利上昇に連れて109.79円(5/13日)の高値をつけた。しかし、PPIの伸び率が予想を上回るも先月より鈍化したことを受けてややテーパリング期待後退で米長期金利低下でドル円上値が重くなり、先週末の4月小売売上げ高前月比横ばいそしてコア分野が前月比-1.5%と予想-0.2%を下回った。また4月鉱工業生産指数が前月比+0.7%と予想+0.9%を下回り10年国債利回りが1.64%台付近から1.6233%まで低下した。さらに5月ミシガン大学消費者信頼感指数が82.8%と予想の90%を下回ったが、株式市場の買い戻しで債券市場調整売り・ドル下げ渋りとなった。
今週の焦点は引き続きワクチン接種の普及から景気回復への期待感との綱引きが続く中、米軽罪指標の結果に一喜一憂となりそうだ。
現在債券市場はじめとして市場はテーパリングへの前倒し期待が根強く、それに対してFRBのメンバーはインフレは一過性との見方が大勢で市場とのGAPがあり、19日に公表されるFOMC議事録に注目


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