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ドル円軟調続く

FOMC後のドル買いは一時的

NY勢参入後ポンドドルは一旦伸び悩みましたが、1.35ドル台前半で下げ止まると1.3553ドルまで上昇、年初来高値を更新しました。ポンドは全面高となり、ユーロポンドは0.90ポンドを割り込み0.89929ポンドの安値を、ポンド円は104.059円の高値を付けました。しかし、22時発表の米11月小売売上がは予想を下回りダウ先物が上げ幅を失うにつれ、ポンド買いは一服。FOMCを控え徐々にポジション調整の動きが強まるとNY午後には1.3460ドル付近まで上げ幅を縮小しました。ドルの買戻しにユーロドルは1.2160ドル台まで反落、ドル円は103.60円台まで値を戻しFOMCを迎えました。

22:30 米11月小売売上高 (前月比)‐1.1%、予想 -0.3%
        (前月比除く自動車)-0.9%、予想 +0.1%

23:45 米12月製造業PMI速報値 56.5、予想 55.8
     サービス業PMI速報値 55.3、予想 55.9

FOMCは、今年最後となる会合で市場予想通り政策金利の据え置きを全会一致で決定、緩和政策の継続、債券購入期間の延長を示唆しましたが、噂されていたツイストオペに言及がなく、債券購入ペースにも変更が無かったことから米10年債利回りが上昇、ドル買いが強まりドル円は103.917円まで上昇、ユーロドルは1.21254ドル、ポンドドルは1.34518ドルまで下落しました。

しかし程なく米10年債利回りが低下して行って来いの動きとなったことからドル売りが再燃、結局ドル円は103.40円台、ユーロドルは1.22ドルちょうど、ポンドドルは1.3510ドル近辺で引けを迎えました。


ドルの上値は重い

ドル円は日経平均株価の下げから小幅上げに転じて一時103.56円まで上昇したものの、仲値前に実需売りの持ち込みで103.25円までじり安基調で戻りも103.38円付近で上値が重い。

昨日超党派グループが提案していた米追加経済対策についてマコネル共和党上院院内総務とシューマー民主党下院院内総務がそれぞれこの提案の合意が近いとの報道を背景に米株式市場は楽観的なムードとなっている。
またFOMC会合ではポジティブサプライズはないものの、ドル資金供給過剰の状況は継続でドルの上値は重くなりそうだ。
よってドル円の104円への戻り売りスタンスが有効。

テクニカル的にドル円の下値の目途は昨日安値103.26円や11月6日安値103.18円とし、上値の目途は本日高値103.56円や昨日高値103.92円と同じ一目均衡表の転換線を意識し、株価と米長期金利をにらむ展開となろう。


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