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欧米株の上昇などを背景にリスクオンの動きが優勢

海外市場でのドル円は、欧米株の上昇などを背景にリスクオンの動きが優勢となり、3月10日以来となる102.879円まで下落しました。
欧州時間のドル円は、東京時間の流れを引き継いで103.20近辺からじり安の展開が続く中、欧州株の上昇およびドルインデックスの下落なども相まって102.982円まで下落しました。この動きに連れてユーロ円も序盤に126.019円まで下落したものの、ユーロドルが堅調に推移していることに下支えされて売り一巡後は、126円台前半で小動きとなりました。なお、欧州時間にユーロ圏11月消費者物価指数は、市場予想とおりとなり、市場の反応は限定的となりました。

ニューヨーク時間では、序盤に発表された米経済指標が強弱入り混じる結果となったことからこれらに対しての反応は限定されましたが、米10年債利回りが0.890近辺まで低下したことを背景に再びドル売りとなり、3月10日以来となる102.879円まで軟化しました。
ただし、同水準では積極的なドル売りは見られず、債券利回りが反発に転じると、103円台を回復し、103.10円台でニューヨーククローズを迎えました。

ユーロ円は欧州時間序盤のドル円の下落に連れて126.019円まで弱含む場面も見られましたが、リスクオンの動きでユーロドルが1.2273台まで上昇したことなどが下支えとなり、126円ない半ばで堅調に推移しました。
ポンド円は、英中銀の政策金利発表を前に140円台前半でのもみ合いとなりました。その後、政策金利据え置き等が発表されるとポジション調整の動きが強まり、ニューヨーク時間中盤にかけて139.588円まで下落、ポンドドルも同様に1.35608まで反落しましたが、売り一巡後は持ち直して、それぞれ140.442円、1.36234へと反発しました。
しかし、「ジョンソン英首相とフォンデアライエン欧州委員長は日本時間4時に英EU離脱問題について電話会談する」との報が伝わると、高値警戒感から一転してポジション調整の動きとなり、急激に値を下げて取引を終えました。


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