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今週のドル円

昨年土壇場での米追加経済対策・英国とEUの自由貿易協定(FTA)の合意を受けてユーロドル高・ポンド高となり、ドル軟調地合いのなか、年明けの今週は重要なイベントが目白押しで、1月5日にジョージア州の連邦議会上の議席を巡る動きで2議席を民主党が獲得すると、バイデン次期政権が実質的に上下両院を支配できることになる。今後の米政権の不透明感が払拭できるか注目。

また米経済指標は特に5日の米12月ISM製造業景況指数(予想56.5) や6日の米12月ADP雇用統計(予想30.7万人)、8日の米12月雇用統計(予想5万人)など相対的に米経済の回復を期待しているが、現状は新型コロナウイルス変異種感染拡大への懸念もあり、突発的な動きに要注意。感染拡大にともない日本の首都圏1都3県の知事は正月休み中に緊急事態宣言の再発令を政府に要請したことで、日経平均株価・ドル円へのリスクセンチメントは残存。

テクニカル的にドル円の下値の目途は直近12月17日安値102.88円を割り込むと昨年3月10日安値102.02円が視野に入り、上値は昨年12月28日安値103.46円を超えると昨年12月28日高値103.90円や節目の104.00円を意識し、株価・米長期金利をにらむ展開となろう。


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