*

今週の相場予想

先週FOMC会合の結果が予想以上に早期金利上げにシフトし2022年末・2023年と前回3月からメンバーの利上げへの修正そして特に超ハト派で一時50ベーシス利下げを主張したブラードセントルイス総裁が先週末に「インフレ抑制に向け、利上げを2022年終盤に開始すべき」と主張した。

今週の注目は22日パウエル議長が東部時間午後2時(日本時間23日午前3​時)に下院特別小委員会でパンデミック緊急融資や資産購入プログラムなどについて証言予定に注目。データベース確認しながらの市場で米経済指標で25日発表される5月個人所得・支出(PCE)、5月PCEデフレーターで特にコアデフレーターに注目で、前年比で+3.5%と、2カ月連続で3%超え、2001年来の伸び率期待。その他重要指標があるものの、FRB主要メンバーの講演も目白押しで発言に注目。

一方英欧についてはFOMCのタカ派的な動きに対し24日に英中銀金融政策決定会合(MPC)が開催されるが、ロックダウン7月19日まで延長や予想外の5月がマイナス小売上高とポンドの上値は抑制されよう。ECB総裁ラガルドと副専務理事兼チーフエコノミストは早期緩和縮小に否定的と日欧米の金利格差の拡大の観点からドルは底堅く推移すると思われる。

テクニカル的にドル円の下値の目途は節目の110.00円を割り込むと一目均衡表の基準線109.69円とし、上値は4月1日高値110.55円を超えると年初来高値110.97円を意識し、株価と米長期金利を睨む展開


 - ドル円