今週の相場予想 2022/1/10~
先週末の海外市場では、米12月雇用統計が発表となり、非農業部門雇用者数は予想を下回った一方で、失業率が低下、平均時給は上昇と区々な結果に。マーケットは3月の利上げ開始との見方を強め、米10年債利回りが1.80%付近まで上昇するなか、ドル円は115円台半ばへと下落、ユーロドルは1.1360ドル台へ上昇し、ポンドドルは1.36ドルに迫るなどドルは全面安となり取引を終えました。
▶欧州通貨はもみ合い、ドル円は弱含み
欧州通貨は欧州序盤からユーロポンドにつれた動きとなり、ポンドドルはこの日の安値となる1.35284ドルまで下落したのち1.3550ドル台へ反発。ユーロドルは1.13ドル挟みでのもみ合いからポンドの上昇につれ1.1320ドル付近まで上昇後、1.13ドルちょうど付近へ値を戻しNY時間を迎えました。ドル円は115.95円付近を高値に115.70円台へと弱含みました。
19時発表、ユーロ圏12月消費者物価指数、11月小売売上高はともに予想を上回りましたが、マーケットの反応は限定的でした。
▶米雇用統計は区々、米金利上昇もドルは軟調
NY勢参入後はドルの買戻しが先行。ユーロドルは1.13ドルを割り込み、ポンドドルは1.3530ドル台へ反落、ドル円は115.80円台での取引となるなか、米12月雇用統計が発表されました。
【米12月雇用統計】
失業率 3.9%、予想 4.1%
非農業部門雇用者数 199K、予想:450K
平均時給 (前月比) +0.6%、予想 +0.4%
(前年比) +4.7%、予想 +4.2%
労働参加率 61.9% 予想:61.9%
発表後、米金利は上昇、ダウ先物はマイナス圏へ沈むなかドルは軟調に推移。ドル円は115.90円台が重くじり安となると引け間際には115.542円まで安値を更新。ユーロドルは前日高値1.1330ドル付近を上抜けると買いが加速し、1.13646ドルの高値を付けたほか、ポンドドルは1.35966ドルまで上昇、各々ドルの安値圏で取引を終えました。
米10年債利回りは、ハト派のデイリー・SF連銀総裁が、利上げ後の早急なバランスシート縮小を支持する発言をしたことも手伝って一時2年ぶりの水準となる1.7992%まで上昇しました。
今週の主な予定です。
■10日(月)
09:30 豪・11月住宅建設許可件数
16:00 トルコ・11月失業率
19:00 ユーロ圏・11月失業率
〇東京休場
■11日(火)
09:30 豪・11月小売売上高/貿易収支
16:00 トルコ・11月経常収支
21:00 メキシコ・11月鉱工業生産
23:12 ★メスター・クリーブランド連銀総裁 インタビュー
23:30 ★ジョージ・カンザスシティ連銀総裁 講演
00:00 ★パウエル・FRB議長再任指名公聴会@米上院銀行委員会
03:00 米3年債入札
06:00 ★ブラード・セントルイス連銀総裁 イベント参加
■12日(水)
08:50 日・11月経常収支/貿易収支
10:30 中国・12月生産者物価指数/消費者物価指数
19:00 ユーロ圏・11月鉱工業生産
22:30 米・12月消費者物価指数
03:00 米10年債入札
04:00 米・ベージュブック(地区連銀経済報告)公表
06:45 NZ・11月住宅建設許可
■13日(木)
22:00 ポーランド・11月経常収支/貿易収支
22:30 米・12月生産者物価指数/新規失業保険申請件数
00:00 ★ブレイナード・FRB副議長指名公聴会@米上院銀行委員会
02:00 ★バーキン・リッチモンド連銀総裁 イベント参加
03:00 米30年債入札
03:00 ★エヴァンス・シカゴ連銀総裁 イベント参加
■14日(金)
時間未定 中国・12月貿易収支
16:00 英・11月貿易収支/鉱工業生産/GDP月次推計
18:00 ポーランド・12月消費者物価指数(確報値)
19:00 ユーロ圏・11月貿易収支
22:30 米・12月小売売上高
23:15 米・12月鉱工業生産/設備稼働率
00:00 米・1月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
01:00 ★ウィリアムズ・NY連銀総裁 講演