今週の相場予想 2022/4/18~
先週末の海外市場では、ドル円は続伸。欧州序盤に2002年5月以来の水準となる126.676円の高値を付けましたが、その後は欧米がグッドフライデーでマーケットが閑散となるなか126円台前半でのもみ合いとなりました。ユーロドルは1.08ドル台前半で値幅は20pipsにも満たず横ばいのまま取引を終えました。
▶グッドフライデーで小動き
東京時間に126.50円台まで上値を伸ばしたドル円は、126.40円台で欧州時間を迎えると買いが先行、高値を126.676円まで更新しました。しかし、グッドフライデーで欧州主要マーケットが休場となるなか買いは続かず126.40円台へ失速、その後は概ね126.40円台での小動きが続きました。24時台には持合いを下放れ126.30円台へ下落しましたが押し目も限定的で126.40円台で取引を終えました。
ユーロドルは小動きに終始。東京昼頃に一時1.08ドルを下回りましたが、欧州参入後は1.08ドルが意識され反発するなか、シムカス・リトアニア中銀総裁の「利上げを検討しない理由はない」との発言に1.08234ドルの高値を付けました。しかし買い戻しは限定的で、再び1.0805ドル付近へ反落しました。21時台にはホルツマン・オーストリア中銀総裁が「秋に0.50%利上げすることを要求」と述べたものの1.0820ドル付近は重く、その後は横ばいが続き1.0810ドル付近で週末を迎えました。
▶その他
21時過ぎ、ネバティ・トルコ財務相の「為替レートは制御下にある」「投資家はトルコリラを信頼すべき」との発言にトルコリラ買いが強まり、トルコ円は8.659円まで上昇しましたが買いは一時的でした。
また、21時半発表の米4月ニューヨーク連銀製造業景気指数は+24.6と予想 +1.0を大幅に上回りましたが、薄商いのなかマーケットへの影響は軽微でした。
今週の主な予定です。
■18日(月)
11:00 中国・第1四半期GDP/3月小売売上高/鉱工業生産
05:00 ★ブラード・セントルイス連銀総裁 イベント参加
〇ユーロ、英、豪、NZ、加、スイス、シンガポール、香港、南ア、メキシコ休場
■19日(火)
10:30 RBA(豪準備銀)議事要旨
21:15 加・3月住宅着工件数
21:30 米・3月住宅着工件数/建設許可件数
01:05 ★エヴァンス・シカゴ連銀総裁 講演
01:30 ★ジョーダン・SNB(スイス中銀)総裁 講演
■20日(水)
08:50 日・3月通関ベース貿易収支
15:00 独・3月生産者物価指数
17:00 南ア・3月消費者物価指数
18:00 ユーロ圏・2月鉱工業生産/貿易収支
20:15 ★レーン・フィンランド中銀総裁 講演
21:30 加・3月消費者物価指数
21:30 ★ナーゲル・ドイツ連銀総裁 講演
23:00 米・3月中古住宅販売件数
23:30 ★デイリー・SF連銀総裁 討論会参加
00:30 ★エヴァンス・シカゴ連銀総裁 討論会参加
02:00 ★ボスティック・アトランタ連銀総裁 討論会参加
03:00 米・ベージュブック(地区連銀経済報告)公表
■21日(木)
07:45 NZ・第1四半期消費者物価指数
17:00 ポーランド・3月生産者物価指数
18:00 ユーロ圏・3月消費者物価指数(確報値)
21:30 米・4月フィラデルフィア連銀景況指数/新規失業保険申請件数
22:00 ★マン・英MPC委員 講演
23:00 米・3月景気先行指数
01:30 ★ベイリー・BOE総裁 講演
02:00 ★パウエル・FRB議長/ラガルド・ECB総裁 討論会参加
■22日(金)
08:30 日・3月全国消費者物価指数
15:00 英・3月小売売上高
16:30 独・4月製造業/サービス業PMI(速報値)
17:00 ユーロ圏・4月製造業/サービス業PMI(速報値)/2月経常収支
17:00 ポーランド・3月小売売上高
17:30 英・4月製造業/サービス業PMI(速報値)
21:30 加・2月小売売上高
22:00 ★ラガルド・ECB総裁 講演
22:45 米・4月製造業/サービス業PMI(速報値)