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今週の相場予想 2022/1/17~

先週末の海外市場では、欧米株の下落を背景にクロス円が売られるなかドル円は軟調に推移、NY時間には米経済指標の予想下振れを受け一時113.50円を割り込みました。しかし売り一巡後は米金利の上昇につれてドルの買戻しが強まり引け間際には114.20円台まで値を戻取引を終えました。一方ユーロドルは東京時間に高値を更新したのちじり安に転じると、NY昼過ぎには一時1.14ドルを割り込んだのち、1.1410ドル近辺で引け4日ぶりの反落となりました。

▶ドル円、クロス円売りで下落後米金利急騰で反発

東京時間、日銀が2%の物価目標達成前に利上げを開始できるか議論しているとの一部報道に114円を割り込んだドル円は、欧州時間参入後は米10年債利回りの上昇につれ買戻しが先行しましたが、114円に届くことなくNY時間を迎えました。

NY勢参入直後から欧米株が下落、クロス円が売られると、ドル円は再び売りに転じ113.60円台まで安値を更新するなか、22時半発表の米12月小売売上高が予想を大幅に下振れると(-1.9% 予想:-0.1%)113.484円まで下落、この日の安値を付けました。

しかしその後1.7044%まで低下した米10年債利回りが反発、1月ミシガン大消費者マインドでインフレ期待が上昇すると米10年債利回りは一段高となり、引け間際には一時1.79%台に乗せるとドル円は114.264円まで上昇し一転高値を更新、結局前日終値とほぼ変わらぬ114.20円近辺で取引を終えました。

<海外レンジ:113.484 - 114.264>

▶ユーロじり安、4日ぶり反落

ユーロドルは、東京後場に1.14825ドルまで高値を更新したのち、欧州勢が参入するとユーロクロスの売りも手伝い一転じり安に転じ1.1450ドル付近でNY時間を迎えました。

NY時間に入り欧米株が下落を始めるとユーロは下落、上値を切り下げNY午後には1.13988ドルまで安値を更新しました。その後の戻りも限定的で1.1410ドル付近でクローズ。4日ぶりの反落で取引を終えました。

<海外レンジ:1.13988 - 1.14803>

▶その他

・ウィリアムズ・NY連銀総裁 利上げ決定に近づきつつある
・タカ派のウォラーFRB理事 3月利上げでは50BPは望まない 

今週の主な予定です。

■17日(月)

08:50  日・11月機械受注
11:00  中国・第4四半期GDP/12月小売売上高/鉱工業生産

〇米国、メキシコ休場

■18日(火)

時間未定 日銀金融政策決定会合 結果公表
15:30 ★黒田・日銀総裁 定例会見
16:00  英・12月失業率
19:00  独・1月ZEW景気期待指数
19:00  ユーロ圏・1月ZEW景気期待指数
22:15  加・12月住宅着工件数
22:30  米・1月NY連銀製造業景気指数

02:00 ★ビルロワドガロー・仏中銀総裁 講演
06:00  米・11月対米証券投資収支

■19日(水)

16:00  独・12月消費者物価指数(確報値)
16:00  英・12月生産者物価指数/消費者物価指数
     /小売物価指数
17:00  南ア・12月消費者物価指数
18:00  ユーロ圏・11月経常収支
22:30  米・12月住宅着工件数/建設許可件数
22:30  加・12月消費者物価指数
23:15 ★ベイリー・BOE総裁/カンリフ・BOE副総裁 議会証言

■20日(木)

08:50  日・12月通関ベース貿易収支
09:30  豪・12月失業率
16:00  独・12月生産者物価指数
19:00  ユーロ圏・12月消費者物価指数(確報値)
20:00  トルコ中銀 政策金利発表
21:00  メキシコ・12月失業率
21:30  ECB議事要旨公表 
22:30  米・1月フィラデルフィア連銀景況指数/新規失業保険申請件数

00:00  米・12月中古住宅販売件数


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