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今週の相場予想 2022/1/24~

先週末の海外市場では、株安・金利低下のなか円が全面高となったほか、ユーロクロスの買い戻しに支えられユーロドルが反発しました。

▶ドル円、114円台重く安値引け

日経平均下落を見越し早朝から売りが先行したドル円は、113.60円台まで下落後は日経平均の下げ幅縮小とともに反発、113.85円付近で欧州勢を迎えると、ダウ先物がプラス圏を回復、低下基調だった米10年債利回りが1.79%台後半まで戻す動きにドル円は一時114円台に値を戻しました。しかし、米10年債利回りが1.79%台で伸び悩み、ダウ先物が失速し再びマイナス圏へ沈んだことから113.80円付近まで弱含みNY時間となりました。

NY勢参入後、米10年債利回りが持合いを下放れ低下するとドル円は欧州安値を下抜け113.70円付近まで下落。その後も米10年債利回りにつれた動きが続いたドル円は、米10年債利回りが1.73%台に低下した24時過ぎには113.604円まで下落しこの日の安値を付けました。米10年債利回りはその後1.77%台に戻す局面もありましたが、ドル円の戻りは113.80円台に止まり、1時台に入りプラス圏を回復していた米株がじり安に転じると再び113.60円台へ下落、NY午後以降は安値圏でのもみ合いのまま取引を終えました。

▶ポンド軟調、ドル高のなか€は逆行高

欧州序盤から前日に年初来安値を更新したユーロポンドの買い戻しが強まったことから、ユーロドルが底堅く推移した一方でポンドドルはじり安に。16時発表の英12月小売売上高が予想を大きく下振れたことも徐々にポンドの上値を重くし、東京安値@1.3580ドル付近を下抜けると1.3550ドル台まで一段安となりました。一方ユーロドルは全般ドル高となるなかユーロクロスの買いに支えられ1.1345ドル付近へと逆行高となりましたが、20時台に入りダウ先物がマイナス圏に沈むと1.1325ドル付近まで値を戻しNY時間を迎えました。

NY時間に入り米10年債利回りが急低下すると全般ドル売りが先行、ユーロドルは再びじり高に転じ23時台には1.13595ドルの高値を付けるなど堅調に推移した一方、ポンドドルの戻りは1.3575ドル付近に止まり、米株が寄り付き後に下げ幅を広げると1.35465ドルまで安値を更新しました。NY午後に入り米株がじり安となり引けにかけて下げ幅を広げるなか、週末を控え欧州通貨はもみ合いに終始し、ユーロドルは1.1340ドル台、ポンドドルは1.3550ドル台で引けを迎えました。

<海外レンジ>
ドル円;113.604 – 114.033
ユーロ:1.13229 – 1.13595
ポンド:1.35465 – 1.35939

今週の主な予定です。

■24日(月)

17:30  独・1月製造業/サービス業PMI(速報値)
18:00  ユーロ圏・1月製造業/サービス業PMI(速報値)
18:00  ポーランド・12月小売売上高
18:30  英・1月製造業/サービス業PMI(速報値)
23:45  米・1月製造業/サービス業PMI(速報値)

03/00  米2年債入札

〇NZ休場

■25日(火)

09;30  豪・第4四半期消費者物価指数/12月NAB企業信頼感
18:00  独・1月IFO企業景況指数
23:00  米・11月S&P/ケースシラー住宅価格指数

00:00  米・1月CB消費者信頼感指数
03:00  米5年債入札
06:45  NZ・12月貿易収支

■26日(水)

18:00  ポーランド・12月失業率
21:00  メキシコ・11月小売売上高

00;00  BOC(加中銀)政策金利発表
00:00  米・12月新築住宅販売件数
04:00  米・FOMC政策金利発表
04:30 ★パウエル・FRB議長 定例会見
06:45  NZ・第4四半期消費者物価指数

〇豪休場

■27日(木)

16:00  スイス・12月貿易収支
21:00  メキシコ・12月貿易収支
時間未定 南ア中銀政策金利発表
22:30  米・第4四半期GDP/GDP価格指数/個人消費
     /コアPCE(速報値)/新規失業保険申請件数
     /12月耐久財受注(速報値)
22:30 ★シクルーナ・マルタ中銀総裁 講演

00:00  米・12月中古住宅販売保留指数
03:00  米7年債入札

※独・12月小売売上高(1/27から2/2のあいだ)

■28日(金)

08:30  日・1月東京消費者物価指数
18:00  独・第4四半期GDP(速報値)
22:30  米・12月個人所得/個人消費支出/PCEデフレータ

00:00  米・1月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)


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