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ドル円は105円台に

昨日の海外市場では、欧米株が買い戻されるなかドルは買われ、ドル円は昨年11月中旬以来となる105円台に一時乗せたほか、ユーロドルは1.20ドル半ばまで反落、ポンドドルは高値更新失敗後に1.36ドル台半ばまで下落し安値引けとなりました。

▶弱い独指標をうけユーロ主導で全般ドル買い

東京時間は1.21ドル台前半での小動きに終始したユーロドルは、16時発表の独12月小売売上高が大きく下振れると次第に上値が重くなり、18時前には1.21ドルを割り込みました。この日発表された1月製造業PMIは独・仏・ユーロ圏揃って僅かに上方修正されましたが、ユーロの戻りは鈍く1.2070ドル付近まで下値を広げNY時間を迎えました。

一方ポンドドルは序盤に1.3750ドル台から1.3720ドル台まで押し戻されたのち、ユーロポンドの売りにつれて1.37569ドルまで上昇しましたが27日高値には一歩届かず、ユーロドルが一段安となると失速。英1月製造業PMIの上方修正を受けての反発も一時的で1.37ドル割れまで弱含みました。

一方ドル円は104.60円台で底堅さを確認するとじり高に推移。ユーロドルの下落につれ上げ足を速め、先週末高値を上回る104.95円付近まで上値を伸ばしました。

▶米株上昇もドル買い止まず

NY時間に入り0.88ポンド手前まで下落したユーロポンドが反転上昇、0.88ポンド半ばまで上値を伸ばす動きにユーロドルが1.21ドル手前まで値を戻した一方で、ポンドドルは1.37ドル台前半から再び下落し欧州安値を下抜けました。

その後高く寄り付いた米株が次第に上げ幅を失うとドルは一段高となり、ポンドドルは1.36573ドルまで安値を更新、ユーロドルは1.2080ドル台まで弱含み、ドル円は105円に迫りました。

米1月製造業PMI確報値は59.2と若干上方修正された一方、1月ISM製造業景気指数は58.7と予想を下振れる結果となりましたが、マーケットへの影響は軽微でした。

1時頃には米株は底を打ち反発。ポンドドルは安値から値を戻したものの、ユーロポンドの売り戻しに今度はユーロドルが一段安となり1.2060ドル台まで下値を広げました。

NY午後になっても堅調さを維持した米株は4時過ぎには一段高となりましたが寧ろドルは買われ、ユーロドルは6時前に1.20564ドルまで安値を更新したのち1.2060ドル付近で引け3日ぶりの反落。ポンドドルは1.2660ドル台の安値圏での引けになりました。

ドル円は3時過ぎに漸く105円ちょうどの売りをこなし昨年11月以来の水準となる105.034円まで上昇、買いは続かなかったものの104.95円付近で引け4日続伸となりました。

また、先週のアーバル・トルコ中銀総裁による金融引き締め継続表明以来強含みとなったトルコ円は、1月製造業PMIの強い結果を受け一段高となり、一時昨年8月以来の高値となる14.64円を付けました。

本日の主なイベント

12:30  豪中銀(RBA) 政策金利 発表
19:00  ユーロ圏・第4四半期GDP(速報値)

06:45  NZ・第4四半期失業率


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