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米10年債利回りが上昇

昨日の海外市場では、良好な米経済指標結果が続き米10年債利回りが上昇した一方で、欧米株は落ち着いた動きとなったことから、主要通貨は概ね小動きに終始しました。

▶欧州通貨弱含み

欧州序盤、プラス圏を推移していたダウ先物が高値を更新する動きにつれ欧州通貨は一時強含みましたが上値は重く、その後ダウ先物が失速し上げ幅を全て失うと売りが加速、ユーロドルは1.2040ドル台を戻り高値に1.2010ドル近辺まで下落し前日安値を下抜け、ポンドドルは1.3680ドル手前から1.3630ドル付近まで反落しました。全般ドル買いが強まるなか、ドル円は105円ちょうど付近からじり高となるも上昇は105.103円止まりで、結局この日の高値となりました。

順次発表された1月サービス業PMI確報値は、独が小幅下方修正された以外、仏、ユーロ圏、英は上方修正される結果となったほか、ユーロ圏1月HICP速報値は予想を上振れましたが、マーケットへの影響は限定的でした。

またイタリアでは、ドラギ前ECB総裁が伊大統領からの組閣要請を受託したと報じられています。

▶米株もみ合いのなか為替は小動きに

欧州通貨は安値圏でNY時間を迎えると序盤から売りが先行、ポンドドルは1.36202ドルの安値を付けましたが、前日安値を前に下げ止まるとダウ先物の下落にもかかわらず1.36ドル台半ばまで反発しました。

ユーロドルも1.2005ドル付近まで安値を小幅更新したのちポンドドルの反発につれ1.2030ドル台まで値を戻しましたが、ユーロポンドの売りが持ち込まれると1.20043ドルまで急反落しこの日の安値を付けました。

その後0.87981ポンドまで売られたユーロポンドが引けにかけて大きく買い戻されたことから、ユーロドルは1.2030ドル台まで値を戻してのクローズに。一方ポンドドルは1.3660ドル台を戻り高値に1.3630ドル台へ弱含み1.3640ドル台で引けました。

ドル円はNY参入後は104.972円から105.097円のレンジに留まり105.03円付近でクローズ、小幅ながら6日続伸となりました。

この日発表されたADP雇用者数、サービス業PMI確報値、ISM非製造業指数は予想を上回る良好な結果となり米10年債利回りは上昇、米株はほぼ横ばいで引けています。

本日の主なイベント

09:30  豪・12月貿易収支
18:30  英・1月建設業PMI 
19:00  ユーロ圏・12月小売売上高
21:00  英中銀(BOE)政策金利発表/四半期金融政策報告
21:30  ベイリー・英中銀総裁 定例会見
22:30  米・新規失業保険申請件数

00:00  米・12月耐久財受注(確報値)


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