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ドル円は110円を超えるか?

昨日はアジア市場で野村証券の子会社とクレディスイスがヘッジファンドのアルケゴス・キャピタルマネジメントに関わる保有株式の売りで巨額の損失を出したとの報道を受けて野村証券株が急落。こうした懸念材料を背景に市場のムードは一旦リスク回避の動きで、ドル円は早朝の109.80円からじり安基調となり109.37円まで下落した。またシカゴカーマンタイル市場のダウ先物も下落し、米国債10年債利回りも1.64%台に低下した。

しかしNY市場では既に先週末に殆ど織り込み済みでアジア市場がカーボンCOPYをしただけ、結局ドル円は引け前に109.85円と昨年6月高値109.85円の面合わせで引けた状況。市場はむしろ明日発表されるバイデン政権の大規模なインフラ投資内容に期待感が強く、ドル円はテクニカル的に地合いは強めの雰囲気。バイデン政権がワクチン最優先と休業補償を進めている中、菅政権の迷走ぶりが際立つ。一般会計予算が最大級の106兆(真水が本当に少ない)であることを前面にマスコミは騒ぐものの、特別会計で省庁はやりたい放題。マスコミはもう完全に忖度ばかり!!!!

さて本日は明日の期末・年度末を控えて実需中心の展開と米系短期勢のポジション調整次第、、、ただ、下値の底堅さを確認したようだ。
米長期金利については依然として早期テーパリングへの警戒感が強く・・リスク回避の米国債買いで極端金利な金利低下場面となると投機ファンドは債券売りを入れてくる可能性が高い。
テクニカル的にドル円の下値は昨日安値109.37円とし、上値は心理的な節目110円を超えて昨年3月15日高値109.36円を意識し、株価・米長期金利を睨む展開


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