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金利低下→ドル円低下

ドル買いに傾斜していた米系短期筋を筆頭にドル円の損切・ユーロドルの損切(200日単純移動平均線1.1894を超えたSTOPLOSS|STOPLOSS祭りと相成った。) 一番債券市場に与えたのはパウエルFRB議長が「年内の物価上昇、持続しない公算で、インフレ率、とりわけインフレ期待が我々の予想に反し、深いとされる水準に持続的かつ大幅に上方するようであれば、FRBは対応する」と釘を刺した。この辺の英語でのニュアンスが海外勢との反応の違いもありますね。

米中とのつばぜり合いが進行中ですが、先月発表された中国の米国債券の保有は5%程度で日本が1兆2800億ドルでTOPとなっている。中国は少し増加したとは言え1兆950億ドルであった。ここ数カ月人民元高であたことで米国債買いをやや増やしたという格好となった。因みにFRBの保有している米国債は4兆1920億ドル。 よって、中国が米国債売りを脅して米国からの優位性を取るには無理。

本日は東京時間10:30に3月中国消費者物価指数(CPI、予想:前年比0.3%)、3月中国生産者物価指数(PPI、予想:前年比3.5%)が発表されるが大きな影響はない。

当面108.40-50円をベースにしたドルのマイルド地合いはまだ続きそうであるが、イースター明けからSELL ON RALLY。

テクニカル的にドル円の下値の目途は昨日安値109.00円とし、上値は4月8日安値109.58円を超えると昨日高値109.90円を意識し、株価と米長期金利を睨む展開


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