*

今週の相場予想

先週末の海外市場では、米8月ミシガン速報値の落ち込みを受け米10年債利回りが低下、ドルが全面安となりました。欧州序盤からじり安に推移したドル円は110円をあっさり割り込むとNY午後には109.50円台まで下げ幅を拡大、ユーロドルは一時1週間ぶりとなる1.18ドル台を回復しました。

▶ドル円売り先行

欧州序盤、米10年債利回りが1.35%付近から1.33%台へと低下する動きにつれドル円は売りが先行し水曜安値を下抜け110.20円台まで下げ幅を拡大、その後も戻りは鈍く安値圏でのもみ合いが続きました。

ユーロドルは早朝安値に面合わせしたのちじり高に推移、東京高値を上抜けると19時台には1.1950ドル台まで上値を伸ばしました。

ポンドドルは1.3810ドル付近からじり安で始まると、17時半過ぎには1.37915ドルまで安値を更新、ユーロポンドの買いに上値は重く1.38ドルちょうど近辺でNY時間を迎えました。

▶米10年債利回り低下、ドル安・円高

NY時間に入り、米10年債利回りが1.35%台後半へ持ち直す一方でドルの上値は重く、ユーロドルは1.1770ドル台まで続伸、ドル円は110.10円付近までじり安となるなどドル安基調が続くなか、23時発表、米8月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値が70.2と予想値81.2を大きく下振れると、安値圏にあった米10年債利回りは一段と低下し1.30%を割り込みました。

これを受けドルは全面安となり、ユーロドルは一週間ぶりに1.18ドル台を回復し1.18045ドルまで高値を更新、ドル円は110円を割り込むとストップロスを巻き込み売りが加速しました。

NY午後に入っても米10年債利回りの低下基調は続き、安値となる1.2767%でクローズ。ドル円は4時台に109.547円まで安値を更新したほか、ユーロドルはクロス円の売りに伸び悩んだものの高値圏を維持し1.1795ドル付近でクローズ。ポンドドルは1.3875ドル付近まで上昇後、1.3860ドル台で取引を終えました。

ダウ平均、S&Pが史上最高値を更新した一方でスイス円を除きクロス円も続落、NY午後にはユーロ円は129.238円、ポンド円は151.934円まで安値を更新しました。

今週の主なイベントは以下の通りです。

■16日(月)

08:50  日・第2四半期GDP(速報値)
11:00  中国・7月小売売上高/鉱工業生産
21:30  米・8月NY連銀製造業景気指数

05:00  米・6月対米証券投資収支

■17日(火)

10:30  RBA(豪中銀)議事要旨
15:00  英・7月雇用統計
18:00  ユーロ圏・第2四半期GDP(改定値)
21:15  加・7月住宅着工件数
21:30  米・7月小売売上高
22:15  米・7月鉱工業生産/設備稼働率

02:30 ★パウエル・FRB議長 討論会
04:45 ★カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁 討論会

■18日(水)

07:45  NZ・第2四半期生産者物価指数
08:50  日・7月通関ベース貿易収支/6月機械受注
11:00  RBNZ(NZ中銀)政策金利発表
11:00 ★オア・RBNZ総裁 定例会見
15:00  英・7月消費者物価指数/生産者物価指数/小売物価指数
17:00  南ア・7月消費者物価指数
18:00  ユーロ圏・7月消費者物価指数(確報値)
21:30  米・7月住宅着工件数/建設許可件数
21:30  加・7月消費者物価指数

02:00  米20年債入札
03:00  米・FOMC議事録公表

■19日(木)

10:30  豪・7月失業率
15:00  スイス・7月貿易収支
15:30  スイス・第2四半期鉱工業生産
17:00  ユーロ圏・6月経常収支
17:00  ポーランド・7月生産者物価指数
21:30  米・8月フィラデルフィア連銀景況指数/新規失業保険申請件数
23:00  米・7月景気先行指数

■20日(金)

08:05 ★ケント・豪中銀(RBA)総裁補 講演
08:30  日・7月全国消費者物価指数
15:00  独・7月生産者物価指数
15:00  英・7月小売売上高
17:00  ポーランド・7月小売売上高
21:30  加・6月小売売上高


 - ドル円