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FOMC会合の結果

本日は日本が昭和の日の祝日で東京市場が祝日休場またゴールデンウイークが開始とあって、来週まで本邦大手企業は長期休暇に突入するため市場流動性がさらに低下しそうだ。早朝の高値108.64円と安値108.54円の値幅で小康状態。

注目のFOMC会合の結果とパウエル議長記者会見が日本時間29日行われ政策金利据え置きと債券購入プログラムの月額購入額を維持すると全会一致。またパウエル議長は改めて「回復は依然まちまちでインフレは一過性で完了するには程遠い」との発言を受けて緩和縮小の前倒しは後退との見方でドルは軟調となった。

本日はバイデン大統領が日本時間午前10時から就任後初めての施政方針演説が予定されており、今後一年間の米国の行方を占うことで市場の関心が高まっている。先に発表された大規模なインフラ投資や新たに向こう10年間で家族支援計画1兆8000億ドル(200兆円相当)や富裕層対象にキャピタルゲイン課税など詳細も発表される予定。

本邦輸出の売りオーダーが109.00円から断続的に観測されている。一方本邦輸入の買いは108.00円から断続的な買いが観測されており、米系短期勢はバイデン大統領の施政方針演説を見極めてから適時に対応のようだ。

今夜の米経済指標で1-3月期GDP速報値(予想6.1%)や1-3月期米個人消費(速報値、予想:前期比年率10.5%)1-3月期米コアPCE(速報値、予想:前期比年率2.4%)新規失業保険申請件数などに注目。

テクニカル的にドル円の下値の目途は一目均衡表の転換線108.28円・節目の108円を割り込むと26日安値107.64円とし、上値の目途は節目の109円を超えると一目均衡表の基準線109.22円を意識し、CMEダウ先物や米長期金利を睨む展開


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